

ニットとは、柔らかくよった糸を編み上げたものの総称です。セーターはもちろん、マフラーやカーディガン、手袋などすべて「ニット」と言えます。編んで作られるニットは収縮性やドレープ性がよく、体の動きにフィットするので着心地がいいのです。
ご存知のように、ニットの素材はカシミヤだけではありません。ウールやアルパカ、コットンなど様々な素材のニットがたくさんあります。もちろん暖かさ以外にも、保温性・吸水性・はっ水性、軽さや丈夫さなどなど…素材によって異なる特徴を持っています。
このページでは、素材の特徴をもとにあたたかさ・通気性・ちくちく度を5段階でランク付けし、選ぶときのワンポイントをご紹介いたします。




ラム・ウールは羊の毛でできた素材。ニットの代表的な素材でもあります。
ウールは、はっ水性がよく水をはじく効果もありながら、湿気を吸収する効果を合わせ持っているので、ウールをインナーとして着ればすっきりさわやかに保つことができます。しかし、ウールのお洗濯の際には要注意。普通に洗濯機などで洗ってしまうと繊維が絡まり衣類が縮んでしまいます。どうしてもお家で洗いたい場合は、手洗いで慎重に洗いましょう。






※評価は素材別の目安です。繊維の太さや編み方によって着用感は異なります。



カシミヤの中でも、カシュビアンコのカシミヤは厳しいモンゴル高地で育ったカシミヤ山羊の内側に生えている希少な「長さ40ミリの柔らかい産毛」だけを集めて織り上げています。
品質の高さは「10段階のカシミヤ国際指標」のトップレベルの一級品です。世界最高峰の良質のカシミア100%にこだわり、上質な着心地と暖かさを実現しました。

厳しい気候の山岳地帯で育ったカシミヤゴートというヤギからしか取れない
「カシミヤ」。その量は1頭につき約170g程度といわれています。
カシミヤは、表面のヘアーという剛毛をかき分けて内側にあるふわふわの産毛を手作業ですきとり、そのあと混ざったヘアーやゴミなどを取り除き、そして上質な長い・細い毛を選り分けてそこでやっと製品になれます。だから手触り・着心地・素材が最も上質であるといえるのです。
カシミヤの毛は、ほかの繊維に比べとても細く、縮れているので毛と毛が複雑に絡み合っているので、暖かい空気をたくさん含んでしっかりと捕まえておくので、とってもあたたかいです。上質なカシミヤは、毛の長さもきれいに揃っているので、カシミヤのキューティクルの光沢と、とろけるようなさわり心地に仕上げられています。
しかし大変デリケートなのでしっかりとケアしてあげましょう。毛玉やゴミは丁寧にとってあげて、ブラッシングをしておくと◎です。適度な温度と湿気で保管しておけば、長く上質なカシミヤコーデを楽しめます。






※評価は素材別の目安です。繊維の太さや編み方によって着用感は異なります。



カシミヤゴート同様、厳しい山地で育てられるアルパカ。ウールの8倍暖かいとされるアルパカは、カシミヤより太めの繊維で穴が開いていて、その穴が弾力と保温性を生み出すのでもこもこで暖かい素材なのです。中でもベビーアルパカという、生後3ヶ月以内の子供の生後1回しか取れない毛は、とても軽く柔らかく高級な素材です。アルパカは水・油を弾き、臭いを吸収しにくいという特徴があるので、頻繁にクリーニングせずとも丈夫で長く着ることができます。






※評価は素材別の目安です。繊維の太さや編み方によって着用感は異なります。



植物からとれるコットンは何百年も前から衣類に使われてきた素材。頑丈で吸水性もバツグンなので肌着など、直接肌に触れるものに使われている優しい素材です。丈夫とはいえニットなので、洗濯ネットに入れて優しく洗いましょう。そして洗い方よりも干し方のほうが大切なコットンのニット。一度伸びて型崩れしてしまうと元に戻りません。一か所だけに負荷がかからないように干すと◎。水が重りになるのでなるべく水分を飛ばすとより効果的です。






※評価は素材別の目安です。繊維の太さや編み方によって着用感は異なります。
